【ハウスクリーニングと個人事業主とインボイス制度（22.10.29）】

インボイスについて、話題になる機会も増えてきた今日この頃です。

弊社も適格請求書発行事業者として登録を済ませました。

来年の10月にはスタートしますが、皆様準備はお済でしょうか？

メリットやデメリットについて様々な意見がありますが、今回は「ハウスクリーニングと個人事業主とインボイス」について考えてみたいと思います。

 

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BtoCを主戦場とされている清掃会社様・個人事業主様について思う事があります。

個人宅やマンションなどの在宅案件でエアコン洗浄やお風呂の清掃・キッチン周り・レンジフードなど検索すればたくさん清掃業者をマッチングするプラットフォームが多々ありますが、そこに登録しているのは、個人事業主の方が非常に多いです。

そういったプラットフォームをユーザーとして利用した事はないのですが、少し検索してみるとどの町にも対応が出来るほど、たくさんの業者様が登録しています。

夏場などのエアコン洗浄ハイシーズンには非常に忙しくなり、閑散期は競い合うように値下げしているのを良く見かけます。

 

 

【その清掃業者様にどの程度利益が残るかご存じでしょうか？】

 

 

人件費や資材費・ガソリン代・事務所などの水道光熱費・社会保険料・高速代、さらには車両そのものの値段も高騰しています。

清掃業者側の原価が上がっているのにも関わらず、清掃単価はほぼ据え置きか一部の業者様やプラットフォームが値下げをすればユーザーの多くはそちらに流れていきます。

 

当然プラットフォームですから、その間で中間マージンを取ります。20%～30%ぐらいだと思います。

一生懸命作業して、清掃業者の懐に入る額はなかなか切ない額です…。

 

 

私の知る限りですが、多くの個人事業主の方は年収1,000万円を下回る免税事業者が多い為、今まで消費税の支払は免除されてきました。

インボイスが始まれば、今まで免税されていたものを支払う又はプラットフォーム側が負担する格好となります。

今後どのような動きになっていくのか気になるところですが、プラットフォーム側もインボイス発行事業者に依頼する方が負担が少ない為、適格請求書発行事業者として登録しないと仕事が減っていく可能性が高いです。

 

どちらを選んでも個人事業主の負担は大きくなるかと思います。廃業を選ぶ方なども出てくる可能性があります。

ハウスクリーニングは参入障壁が低く、参入しやすい業態の為、上記のような方が溢れるかもしれません。

ハウスクリーニング自体の単価も必然的にあがっていくと思いますし、数あるプラットフォームや清掃業者同士も競合しながら、ある程度の単価秩序は守っていく必要があると個人的には思います。

何もせずにインボイス始まって、どうしようとなっていたら、もう時すでに遅しです。

 

今からでも今までやってこなかった事を取り入れたり、思い切ってBtoBの市場にも拡げていくことも良いと思います。

どの業界も人材不足と言われていますが、個人事業主の方のように知識も経験も技術もある方は大変貴重な存在です。

入っては辞めていく方も多い業界ですから、良い意味で苦労してきた方は仕事を依頼する側も安心して頼める事もあると思います。

我々Pin.to.もご縁があるならそういった方々と繋がり、ビジネスを拡げていきたいと思っています。BtoB市場や新たな事に挑戦したい方は是非気軽に連絡頂けると幸いです。

 

個人的には技能実習生を増やすよりも苦境にありながらも前向きに頑張る個人事業主の方が活躍できる社会になったら素敵だなと思っています。

 

今回題材にさせて頂いたインボイス制度以外にもカーボンニュートラル・ウクライナ問題・少子高齢化など山積みの課題があり、大きなゲームチェンジも起こり得ます。

 

こうしたら正解というものも分かりませんが、各々もがきながら見つけていく事でしょう。

 

我々も世間の流れに流されないよう、ピンチをチャンスに変える前向きな気持ちで日々精進していく所存です。