【経費削減のコンサルについて思う事（22.08.28）】

先日、経費削減のコンサルティングを行っている会社様からお問合せ頂きました。

ご依頼内容は細かく書けませんが、複数施設お持ちのオーナー会社様からそのコンサル会社に経費削減についての相談があり、清掃や設備管理に関する固定費を削減したいという趣旨でお問合せ頂きました。

当然我々も有難いお話ではあるので、前向きに出来る限りのご提案をさせて頂きました。

削減の対象となる項目は下記の通りです

詳細など伺ってみると、現状の業者さんに不満がある訳ではなく、現状依頼されている金額も決して高い金額ではなく、相場と比較しても安いくらいでした。

作業についても品質が悪い訳でもないように感じます。

現場のスタッフ様と現状の業者さんとのコミュニケーションも良好で特に困ってらっしゃる様子もありません。。

正直、現業者を何故変える必要があるのだろう？

と感じてしまいました。

業者を変える事で経費を削減ができたとしても、

今回のケースの場合

・金額は決して高い訳ではない

・品質が悪い訳ではない

・コミュニケーションも良好　

無理をして変える必要性が見当たらかったのです。

勿論、我々もお仕事に繋がるなら有難いので、今よりもお安い金額でご提案もさせて頂くのですが、無理に下げすぎてしまうと様々な場面で歪みが生まれてしまいます。

普段は業者さんにやってもらっている作業を自分達でやらなくてはいけなくなったり、仕事のペース配分など若干変わってしまう事もあります。全てが全て前と同じようにいくとは限りません。

それを差し引いても削減する方がメリットが大きければ、良い方向にいくと思いますが、デメリットもある事を理解しておく方が良いと思います。

経費削減のコンサルティングをしている会社様は良い意味でも悪い意味でも【金額】でしか測りません。そこに私情は挟まずに、単純に金額でメリットとデメリットを考えます。

それはそれでとても大事な事だと思います。

ただ、【清掃や設備管理は物を売っている訳ではなく、人がする行為】です。

その対価としてお金を頂きます。

そこにはお金だけで測れないものがあると思っています。

「我々もまたお願いするね」と次に繋がるなら利益を薄くしてでも今後もお付き合いをさせて頂きたいと気持ちよく考えられます。

経費削減する際は、単純に金額だけで見る訳ではなく、見えないコスト（そこに生じる手間やそれ以外のデメリット）を考えて進めていく事が大事だと思います。