【新たなパンデミック（22.06.26）】

現在、全世界で感染が拡大している「サル痘」について考えてみたいと思います。

6月26日WHOが検討していた緊急事態宣言については、見送る事が発表されました。

全世界で3,000名以上の方の感染が確認されていますが、「拡大しているものの、現時点では国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態には当たらない」と認識を示しました。それと同時に「サル痘」に対しての集団免疫が低い事からもリスクは拭えず、さらなる検討が必要だとしました。

アジアでも韓国やシンガポールなどで感染が確認され、コロナウイルス感染拡大初期のような状況も思い出します。

海外に行く事や入国する際の規制緩和に動いている最中でタイミングも非常に難しい状況となっております。

いち清掃会社の人間として考えてみます。

海外からの入国について規制緩和中で、7月からはGotoキャンペーンに代わる「全国旅行支援」なるものがスタートするようです。「県民割」といった施策は現在も実施中で全国的に観光業は回復傾向にあり、政府もそれを後押しするような動きが取られています。

私の周りでも海外旅行を検討している方や、ホテルの稼働が上がってきて人員不足になっているお話もちらほら聞こえてきます。特にリゾート地などにおける人員不足のお話は良く聞きます。

規制緩和に動いている最中に今度は「サル痘」か…と気持ちが折れそうになる方も多いかと思います。自分がどんなに頑張っても影響が及ばない領域で感染拡大状況や政府の施策に常に合わせていると非常に疲れます。

観光業は日本における魅力的なコンテンツだと思いますが、コロナで負ったダメージをこれから回復させるぞというタイミングで、新たなパンデミックがやってきたら、それこそ心が折れてしまう中小企業も出てきてしまうのではないでしょうか。コロナ時に借り入れたものの返済も始まっており、次に大きなパンデミックなどが起きたら耐えきれない企業も多いのではないかと感じます。

所得倍増計画などと夢を語っている暇はあるのでしょうか。

みえないリスクがごろごろしている中、人件費などの固定費をあげるという企業はどのくらいいるのでしょうか。

正直、なかなかしんどいところだろうと思っています。

私もホテルなどの管理をしており、稼働の波に散々振り回されてきました。

ホテルの場合、

稼働が低いと清掃スタッフの人員は少なくて済み、

稼働が高いと清掃スタッフは忙しくなります。

日々数％の赤字が月を通せばすごい額の赤字になってしまう事もあり、清掃スタッフのシフト管理は非常にシビアです。

最初の頃はどうしたらうまく回せるだろうか。こういう風にしたらもっとうまくいくのではないだろうか。などと散々考え、テストしてみたりもしてみましたが、正直なかなかうまくいかない事が多いです。関わる人が多ければ多いほど、ルールなどの変更も非常に苦労します。

途中から自分がどんなに頑張っても、予想しても変えられないものについては、考えるのをやめて「淡々と現実を受け止め、日々に起こる課題に対処していく」方法に変えてみたところストレスはだいぶなくなりました。むしろ空いた時間ができたことから、別の事をやってみようと考え、以前では向き合う事がなかった事などにも挑戦してみたりしています。

「日々の出来事に一喜一憂せずに、淡々と耐え凌ぐ」事が私なりの解決策でした。

良くも悪くも期待をせずに現実を受け止め、淡々と業務を進めていく感じです。

そちらではなんとかやり過ごしつつも、自分の頑張りや予想が及ぶ範囲でできる事に力を注いでいくという考え方で途中から変えてみました。

そんな考え方で動いていると自分のリソース配分について、整理する良い機会となりました。以前に比べて効率よく動けているように実感しています。

・円安

・物価上昇

・ウクライナ情勢

・半導体不足　などなど

それぞれ様々な立ち位置から様々な考え方があると思います。

私なりに見出した「良くも悪くも期待をせずに現実を受け止め、淡々と業務をこなし、自分の頑張りや予想が及ぶ範囲でできる事に力を注ぐ」という考え方はおススメです。

心が折れそうになったり、うまくいかない時などは実践してみてはいかがでしょう？

以上、いち清掃会社の人間のぼやきでした…

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