【客室清掃の大変さ（22.05.03）】

客室清掃の大変さについて、清掃業者目線で語りたいと思います。

まず大変だと思った事を整理してみます。

ホテルの客室清掃をやっていて一番大変なのが、これだと思います。毎日の仕事量（稼働数）が毎日違う為、パートスタッフのシフト管理を日ごとに調整する必要があります。少しの赤字が1ヵ月約30日もあると大きな赤字となってしまいます。

イベントごとがあれば稼働が伸びて、緊急事態宣言などが発令されれば当然稼働が下がります。近郊のイベント事情・交通事情・天気などにアンテナを張って稼働を予測しながらシフトを調整していきます。

雪が降って電車が止まった為、朝起きたら稼働がめちゃくちゃ伸びてるなんて事もあり、苦労した経験があります。平行して稼働を予測しながらリネンの管理をしていく必要があります。多すぎても良くないですし、足りないのはもっと困ります。

飲みすぎたお客様がもどしてしまったり、酔ってトイレを間違えてしまうお客様など、予測がつかない事が日々起こります。当然それを綺麗にしないと部屋が売れませんから清掃業者に依頼されます。

1室〇〇分などとだいたいの基準を設けるのが一般的ですが、そういったインシデントが発生すると生産性が下がり、残業代などが発生してしまいます。

ベッドメイクと一括りにしても、部屋のレイアウトやベッドの重さ、セッティングの仕様などで1部屋あたりの清掃時間は大きく変わってきます。未経験の方だと経験が長い人のように部屋数をこなせませんので、教育までに時間がかかります。早い人で1,2カ月、遅い方だと1年近くかかる場合があります。人材確保も難しくなってきている中、骨の折れる作業です。

このようにホテルの客室清掃は非常にリソースがとられ、客室清掃は想像以上に過酷です。ホテル清掃は…と嫌がる清掃業者も多いのが現状です。

大変な作業だからこそ、ホテルの支配人やフロントスタッフ様と清掃スタッフ（特にリーダーや責任者）と密なコミュニケーションが必要になります。私は直接行けない場合でも365日必ず1日は電話でリーダーと話し様々な状況などを確認しています。

逆に言うとホテルのような特殊な清掃管理になる現場をやっていると他の施設でも応用がきいてきます。周りを見渡してみますと、ホテル清掃を請け負っている会社は現場力が高い会社が多いと感じます。

ホテル清掃を依頼する際は、ホテル清掃についての実績があるのか確認するのと、担当者の技量などが大きくでる施設でもあると思いますので、担当者がどんな方なのかも確認できると良いかもしれません。

名古屋市・豊田市のビジネスホテルの管理実績がある担当者が在籍しております。

客室清掃の業者依頼を検討されている方は是非株式会社ピントにお問合せ下さい。